1日あたりの摂取上限
200g(おおよそ1束)
摂取を控えるべき人
尿路結石患者
貧血を防ぐ強い味方
鉄分が多いというイメージのあるホウレンソウ。実際100gあたり0.9mg含有されていますが、これはサニーレタスに含まれる鉄の半分の量であり、小松菜の半分以下にしかなりません。
それでもホウレンソウが鉄分豊富な野菜の代表とされるのには、実はカラクリがあります。
カラクリの正体は。ビタミンMもしくはビタミンB9とも呼ばれ、鉄分の吸収を促進する働きがあります。葉酸と鉄分を共に摂取できるホウレンソウは、鉄分だけの野菜をたくさん摂るよりも効率的に鉄の吸収ができるのです。
硝酸とシュウ酸
栄養豊富なホウレンソウですが、とが含まれているのが厄介です。
硝酸は体内で亜硝酸へ変化してしまう場合があり、血液中のメトヘモグロビンを増加させ、チアノーゼを起こすを起こす恐れがあります。また発がん性物質に変性することもあります。
そしてシュウ酸はホウレンソウ独特のえぐみがソレです。いわゆるアクですね。シュウ酸はカルシウムの吸収を阻害したり、カルシウムと結合して腎臓や尿路にを引き起こします。
しかし硝酸とシュウ酸は、茹でることで含有量を半分ほどに減らすことができます。生で食べるより、茹でておひたしなどで食べたほうがGOODということです。
多めの湯で茹でたほうが減少量が多くなるので、と良いでしょう。
通常の栽培法のものより有機栽培のもののほうが硝酸・シュウ酸の含有量は多めですが、茹でて水に晒せば同程度の残留量になります。
食べても大丈夫な量
硝酸は1日許容摂取量(ADI)が体重1kgあたり0~5mgとされています。体重60kgの人ならば300mgが上限ということですね。ホウレンソウ100gあたり硝酸は40~400mg含まれています。
またシュウ酸はホウレンソウ100gあたり400~1,500mg含まれています。
それでもホウレンソウを茹でて水に晒すことで、硝酸とシュウ酸双方とも約半分にできますので、仮にということになります。