1日あたりの摂取上限
30g(小サイズ1本、1/2腹)
摂取を控えるべき人
高血圧の人
人気のごはんの友ですが
スケトウダラの卵を塩漬けにした「たらこ」。そして唐辛子などの調味液に漬け込んだ「めんたいこ」。どちらも炊きたてごはんによく合いますよね。ひとはら(2本)あれば米飯をどんぶりで2杯はいけるね!なんて息巻いてしまう人も多いのではないでしょうか。
「たらこ」や「めんたいこ」はが豊富。ビタミンB12は赤血球の核酸やタンパク質の合成を担う働きに関与したり、末梢神経や中枢神経の機能維持や改善に必要な栄養素です。
たらこ30gで、1日のビタミンB12必要量のなんと67倍が摂取できてしまいます。
ビタミンB12は多く摂り過ぎても必要以上には吸収されないとされ、深く心配することはありませんが、極度の過剰摂取は喫煙やアルコールに関連するがんと血液がんのリスクが6倍に跳ね上がるという論文もあります。
「おいしいからついつい毎日ひとはら食べてしまう」なんて人は要注意です。ほどほどにしておきましょう。
気になる塩分含有量
「たらこ」にせよ「めんたいこ」にせよ、塩辛い食べものです。当然塩分が多く含まれています。小サイズの含まれています。
厚生労働省による塩分摂取量の目標値は1日あたり男性が8g、女性が7gですし、高血圧学会は6gを推奨しています。「たらこ」や「めんたいこ」だけで1日の摂取推奨量の4分の1ほどを摂ってしまうことになるので、他の食材でも食塩を摂取することを考えれば、やはり食べ過ぎはよくありません。
特に血圧が高い人は注意が必要ですし、塩分過多な食生活は胃がんの発症リスクも高めます。
食べても大丈夫な量
また「たらこ」や「めんたいこ」には、(亜硝酸ナトリウム)が使用されています。食品の黒ずみを防ぐ目的で使われますが、これが魚卵に含まれているアミンという物質に反応してニトロソアミンに変化します。
ニトロソアミンは発がん性があり、強い塩分とともに胃粘膜の細胞に作用して胃がんを招くおそれがあります。
以上のことを鑑みると、やはり「たらこ」や「めんたいこ」を過食したり、そればかりを食べ続けたりすることは避けた方が良いと言えるでしょう。
以下に抑え、好物だとしてもできれば毎日食べるのではなく、数日おきにするといった方法を選択したほうが吉なのです。