1日あたりの摂取上限
生食の場合 4分の1個
摂取を控えるべき人
貧血気味の人、タマネギアレルギーの人
タマネギで血液サラサラ
タマネギを切ると涙が出る…
これはタマネギに含まれると呼ばれる物質によるもの。アリシンは硫化アリルの一種で、血液の凝固を抑制してくれます。いわゆる血をサラサラにしてくれるということですね。アリシンの摂取は血栓や動脈硬化の予防になります。
またアリシンはビタミンB1と結合すると体内での吸収がよくなり、疲労回復を助けてくれます。
ただしアリシンは熱に弱く、水に溶けやすいので、アリシンを積極的に摂るならば生食に限ります。辛さを抜くために水に晒すと、アリシンが溶け出てしまうのでNG。
またタマネギにはという硫化アリルも含まれており、これには血糖値を下げる働きがあります。硫化プロピルも熱に弱いので生食で摂ります。
さらにというポリフェノールも含まれています。血圧を下げ、悪玉コレステロールの酸化を防いでくれるので、これもまた動脈硬化を予防する効果があります。
胃腸に負担も
生で食べると良いことづくめのようですが、デメリットもあります。
アリシンや硫化プロピルを含むタマネギの摂取は、胃酸の分泌を活発にすると同時に胃もたれや胸やけを招きやすくなります。酷くなるととなり、下痢や吐き気、かゆみなどを引き起こすのです。
さらにアリシンや硫化プロピルは体内で硫化水素となり、これが体臭やおならの匂いの原因となります。
そして気をつけたいのが貧血の人。アリシンが血液をサラサラにし血圧も下げるということは、却って貧血が酷くなるということですので、貧血気味の人は過剰摂取してはいけません。
食べても大丈夫な量
アリシンや硫化プロピルを効果的に摂るには生食に限ります。生食の場合はまでの摂取としましょう。
加熱して食べる場合は、やたら多量に食べない限りは特に問題はありません。
ちなみに硫化プロピルは加熱するとという物質に変化します。トリスルフィドにもコレステロールや中性脂肪値を低下させる働きがあります。
なおクェルセチンは熱に強いので、加熱しても変質しません。