1日あたりの摂取上限
50g(天然の場合週1回、養殖の場合2ヶ月に1回程度の摂取が望ましい)
摂取を控えるべき人
子供、妊娠中の女性
鮭は赤身ではなく白身魚
赤い身が特徴の鮭ですが、本来鮭は白身の魚です。ではなぜ身が赤くなるのかというと、それは餌のせい。鮭が餌として食べた甲殻類の外殻に含まれるカロテノイド「」に由来しています。カニやエビを茹でると赤くなるのも、このアスタキサンチンのせい。
アスタキサンチンは高い抗酸化作用を持っており、紫外線や脂質過酸化反応から身体を守ってくれます。サプリメントにもなっているほどで、積極的に摂りたい栄養素のひとつ。鮭1切れに約3mgのアスタキサンチン、1日に摂取すべき量のおおよそ半分が含有されています。
天然と養殖の違い
栄養豊富な鮭ですが、注意すべきは。
天然の鮭に較べて養殖のものは、遥かに多くの有害物質を含んでいます。
具体的にはカドミウム、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、水銀、ダイオキシン、臭素難燃剤、塩素系殺虫剤などで、もちろんごくごく微量ではあります。
それでも天然物に較べると含有量は約10倍に跳ね上がるため、特に子供や妊娠中の女性は摂るべきではありません。
食べても大丈夫な量
2005年11月にJournal of Nutrition誌に掲載された米国イリノイ大学、インディアナ大学などの研究結果によると、養殖地によって鮭の汚染度には差があることが指摘されています。
日本に輸入される養殖サーモンの約7割がチリ産。次いで多いノルウェー産とロシア産は数%しかありません。上記研究によるとにとどめるべきだとしています。ノルウェー産・カナダ産・英国産になると年3回とさらに厳しくなります。
逆にとしているので、鮭を買う時は天然物を選ぶように心がけましょう。
ちなみに水銀のみに関して言えば、米国では妊娠中・授乳中の女性や子供が週に340g以下、の摂取が奨励されています。