1日あたりの摂取上限
1包(おおよそカップ1杯)
摂取を控えるべき人
人工透析患者、ワーファリン服用者、甲状腺機能低下者、C型肝炎患者
あくまでも栄養補助食品です
かつては苦いことがウリだった青汁ですが、今ではすっかり飲みやすく改良され、手軽に味わえる健康飲料としての座を獲得。野菜不足ぎみな人や、健康を意識する人たちに人気のアイテムとなっています。
青汁には緑黄色野菜に含まれる栄養素がギュッと濃縮されていますが、野菜を摂らない代わりに青汁で済ませるという飲みかたは感心できません。
「1日350gの野菜を食べましょう」とよく言われますが、青汁でカバーできるのはせいぜい緑黄色野菜だけです。淡色野菜(ニンジン、ダイコン、トマト、タマネギなど)との摂取バランスを考えると、やはり野菜は野菜でしっかり摂るべき。
青汁に薬のような期待をせず、あくまでも栄養『補助』食品として活用するようにしましょう。
大麦若葉とケール
青汁に使われる原料は大きく分けてメインのものとメインのものがあります。また大麦若葉とケール両方を混ぜたものもあります。
大麦若葉は文字通り大麦が穂をつける前の若葉のことで、苦みやクセが少なく、ビタミンB1やC、亜鉛、葉酸、カリウム、カルシウムが豊富です。LDL(悪玉)コレステロール値の減少や、LDL酸化抵抗性が上昇するなどの効能が見られます。抗酸化ビタミンとともに摂取することで、II型糖尿病の血管疾患の予防に役立つともされています。
いっぽうケールは、アブラナ科の野菜でキャベツの変種。ビタミンC、ビタミンK、葉酸、カルシウムなどが豊富です。睡眠リズムを整えるメラトニンや、紫外線から目を守るルテインも含まれているので、不眠や目を酷使する人にオススメ。
飲んでも大丈夫な量
青汁はいかにも健康に良さそうではありますが、かといって飲み過ぎるのもNGです。青汁には食物繊維が多く含まれているので、過剰に摂取するとや腹痛を招いてしまいます。各メーカーの商品の説明文にある推奨量を守れば問題ありません。おおよそ程度にしておけば無難でしょう。
一切の摂取を控えるべき人は以下のとおりです。
人工透析を受けている人は青汁に含まれるカリウムが腎臓に悪影響を及ぼしますので、摂取してはいけません。同様にC型肝炎患者も青汁によって鉄分が過剰供給となり、肝炎の進展、さらには肝がんの発生に影響を与える恐れがあるため摂取は厳禁です。
さらに循環器系の疾患対策の薬剤(ワーファリンなど)を服用している場合、青汁に含まれるビタミンKが薬効を弱くしてしまいます。
またため、甲状腺機能に異常がある場合はケール由来の青汁を摂取しないようにしましょう。
ことがあります。
ちなみにケールは輸入物が多く、中国産のモノの場合、基準値以上の残留農薬を含む事例が少なくないという報告があります。