1日あたりの摂取上限
特になし
摂取を控えるべき人
ワーファリン服用者、妊娠中の女性
食べ過ぎは物忘れするってホント?
学名Zingiber miogaのとおり、大陸から持ち込まれたものながらも日本でしか食べない野菜です。ショウガの仲間で、薬味として使われるほか、天ぷらや酢の物、味噌汁の具材としても人気。
旬は夏で、6月から8月あたりのものを「夏みょうが」、それ以降10月ころまでのものを「秋みょうが」と呼びます。
そんなミョウガですが、長らく「食べ過ぎると物忘れがひどくなる」と言い伝えられてきました。しかしそんなことは全くなく、物忘れを加速させる成分なるものは含まれていません。
逆にという香り成分がリラックス効果を高め、頭をスッキリさせてくれます。さらに発汗、呼吸、血液の循環を良くする働きもあるほどなのです。
ビタミンKが豊富です
香味野菜なだけにカロリーはごくわずか。1個あたり1kcalほどしかありません。
栄養素は、マンガン、モリブデンが豊富で、10個食べると1日に必要な量のそれぞれ約3分の1が摂取できます。
ビタミンKには出血を止める役割があり、不足すると体調に異変をきたしますが、裏を返せば血液を固めてしまう厄介なシロモノ。それゆえに血栓症患者が血液を固まりにくくするワーファリンを服用している場合、ワーファリンの効き目を弱めてしまうおそれがありますので、食べない方が良いでしょう。
食べても大丈夫な量
ミョウガに関して1日あたりに食べても良い量というものは、特にありません。
毎日バケツ一杯食べるとかそんな無謀なことさえしなければ問題はないのですが、生でたくさん食べると口の中や喉がピリピリすることがあります。
これは辛み成分のミョウガジアールや、香り成分のα-ピネンが原因。ピネンは粘膜を刺激する性質があるため、このような症状が出る場合は生ではなく加熱して食べれば問題ありません。油に溶ける性質もありますので、油を使って加熱すればさらに安心ですね。
またミョウガは身体を冷やす効果があるので、妊娠中の女性が大量に食べるのは控えましょう。もちろん少量なら問題ありません。