1日あたりの摂取上限
成人20粒、子供5粒
摂取を控えるべき人
幼児
オツな秋の味覚
ギンナンを毎日一年中食べてます、という人はまずいないと思います。むしろ全く食べないという人の方が一般的なのではないでしょうか。
せいぜい茶碗蒸しに1粒入ってるのを年に数度食べる程度な人が大半なのかもしれません。
それでもギンナン拾いをして、結構な量のギンナンが手に入ることもあるでしょう。食べきれない量なので、とおすそわけをいただくパターンにもよく遭遇しますよね。
ですので、どちらかというと毎日食べ続けて過剰摂取になるのではなく、一度に多量に食べざるを得ない環境に遭遇し、ついつい思わぬ量を摂取してしまうパターンに陥りやすい食べものです。
ついついパクパク食べてしまいそうですが
というわけで注意したいのが、ギンナンを一度にたくさん食べることによる起こる中毒症状です。
ギンナンに含まれるという物質が、中毒を起こす犯人。
この物質はビタミンB6と構造が似ています。ビタミンB6は、アミノ酸代謝の補酵素としてさまざまな生化学反応の酵素の働きを助ける働きがあるのですが、これを4'-メトキシピリドキシンが邪魔してしまうのです。
よってギンナンを多量に食べると、ビタミンB6欠乏症に似た状況を引き起こし、嘔吐、けいれん、めまい、消化不良、呼吸困難などの症状が現れます。
食べても大丈夫な量
ギンナン中毒は食後1時間から12時間後くらいで発生し、1日から長くて4日間続きます。場合によっては死亡することもあり、中毒症状の7割が10歳未満の子供です。
それゆえ、子供にはギンナンをあまり食べさせないようにしましょう。幼児は特に注意が必要で、がありますので、一切食べさせないくらいの構えでOK。小学生でも5粒以下に抑えるべきです。
大人だと40粒以上は危険だとされています。せいぜい20粒までにしておきましょう。
万が一、ギンナン中毒の症状が出た場合は、吐かせてはいけません。痙攣を誘発してしまいます。
医療機関を受診し、食べたギンナンの量と食べた時間を医師に伝えましょう。ビタミンB6製剤(ピリドキサ-ルリン酸)を投与してもらえば、症状は緩和します。