1日あたりの摂取上限
上限なし
摂取を控えるべき人
解熱鎮痛剤や感冒薬服用者
意外と栄養豊富
よくCMなどで「キャベツ○個ぶんの食物繊維」などというセリフが登場しますよね。この言い回し、なんだか「キャベツには食物繊維がたっぷり含まれているのに、その何倍もの繊維が含まれているなんて!」といった印象すら受けますが、実のところキャベツに含まれる食物繊維量はさほど多くはありません。
それでもビタミンK、ビタミンC、葉酸、カリウムなどの栄養を多く含有し、カロリーも100gあたり23kcalという低さから、ダイエットといえばとりあえずキャベツだという人もいるでしょう。
Mサイズのキャベツ1玉でおおよそ1kgくらいの重量ですので、4分の1玉食べてもわずか58kcal。しかも生食すると歯ごたえもしっかりあるので、満腹感もあります。やはり美容に欠かせない野菜のひとつであることは間違いありません。
たくさん食べても問題なし
そんなキャベツですが、過剰に摂取しても身体に問題はないのでしょうか。
実際のところ結論から言えば「問題なし」。
実はキャベツには、というヨウ素の取込みを阻害する物質が含まれています。
ヨウ素はヨードとも呼ばれ、海藻等に多く含まれますが、これが取り込まれなくなると甲状腺ホルモンの不足が起こり、結果的に甲状腺腫を引き起こします。
しかしながらキャベツに含まれるゴイトロゲンは微量なので、1日に10kg以上キャベツを食べるような真似をしない限りは何も問題はありません。
食べても大丈夫な量
またキャベツはバストアップに効果がある、なんて言われていたりもしますよね。
これはキャベツに含まれるによるもので、ボロンは女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌を活性化してくれます。エストロゲンは乳腺細胞の増殖を促進したり、更年期障害の症状を和らげたりする効果があります。
これゆえにバストアップしたいならキャベツを生でたくさん食べるべし…という理屈です。
もちろんボロンにも摂取の上限があります。1日500mg以上のボロンを50日間摂取すると、下痢などの消化器系の症状が起きることがあります。
とはいえキャベツ100gあたりに含まれるボロンの量は、わずか1.45mg。1日でキャベツを34kg食べないとクリアーできない量なので、普通に食べている分には何ら悪影響はありません。
ただしキャベツは、アセトアミノフェンというとの相性が良くありません。
キャベツに含まれるグルクロン酸という成分がアセトアミノフェンと結合すると、薬効成分が体外へ排出され、薬の効きが悪くなります。市販の風邪薬にも入っていることが多いので、ようにしましょう。