1日あたりの摂取上限
60g(スライスチーズ3枚)
摂取を控えるべき人
高血圧の人
牛乳の成分をギュッと凝縮
栄養豊富な牛乳。チーズを作るためには、できあがりのチーズの量の10倍もの牛乳を原料としています。つまりチーズには牛乳の10倍の栄養素が含まれているとも言えましょう。
また牛乳に含まれる乳糖はチーズの製造過程において減少するので、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人にとっても、チーズは摂取しやすい乳製品です。
育ち盛りの子供に限らず、骨粗鬆症が気になるお年寄りにも必要不可欠なカルシウム。チーズはカルシウム豊富で、ほかにビタミンB12やビタミンB2、リンなども効率よく摂取できます。
しかし気になる成分も
チーズは脂肪分が多いので、太っちゃうんじゃ?と思いますよね。
チーズの脂肪分はと呼ばれるもので、水になじみやすい特長があり、一般的な油である長鎖脂肪酸と比べて5倍早く分解されます。つまり体内に脂肪分として溜めこむことなく、エネルギーになって消費されやすいということ。
チーズは太りやすい食品だというのは実は誤りなのです。
とはいえチーズには塩分も比較的多く含まれています。塩分の過剰摂取は高血圧を招きますので、やはり食べ過ぎには要注意です。
またチーズにはごくわずかですが、モルヒネの成分であるが含まれています。これは牛乳に含まれるタンパク質のカゼインが、チーズの製造過程で変質したものです。含有量はごくわずかですので、過剰に心配する必要はありませんが、小さな子供にやたらチーズをたくさん食べさせるのは止めておいた方が良いでしょう。
食べても大丈夫な量
またという物質にも注意が必要です。チラミンには神経刺激作用があり、体内で蓄積すると発汗、動悸、頭痛、血圧上昇、吐き気などの症状を招きます。偏頭痛に悩んでいるのなら、チーズはあまり食べない方が良いかもしれません。
以上の項目を考慮すると、チーズの摂取量は1日あたり60g程度に抑えておくのが良好。
スライスチーズだと3枚分、カマンベールチーズなら1パックの半分、6Pチーズなら3個になります。