1日あたりの摂取上限
100g(2パック)
摂取を控えるべき人
ワーファリン服用者
ナットウキナーゼ
納豆のネバネバ成分は、煮大豆を納豆菌が発酵させる段階で発生する栄養素です。その名のとおり納豆にのみ含まれるもので、血液をサラサラにする効果があります。
おまけに納豆は高タンパク。カロリーも1パック(50g)で100kcalと、極端に高くもありません。食物繊維もたっぷり。さらに納豆レシチンの排毒作用で健やかな皮膚を保つ効果もあり、美容に健康にうってつけの食品です。
さらにビタミンB群やカルシウム、パントテン酸、葉酸なども豊富。さまざまな栄養素がギュッと詰まっているので、積極的に摂りましょう。
また納豆といえば朝食と言うイメージがありますが、実は夜食べる方がベター。血栓は深夜から早朝にかけてできやすいので、血液をサラサラにするナットウキナーゼを摂取するなら断然夕食時がオススメなのです。
ビタミンKの功罪
納豆に多く含まれる栄養素にがあります。ビタミンKは出血を止める役割があり、不足すると体調に異変をきたしますが、裏を返せば血液を固めてしまう厄介なシロモノ。納豆には血液サラサラ成分のナットウキナーゼと、固める成分ビタミンKの相反する要素が両方とも入っています。
それゆえに血栓症患者が血液を固まりにくくするを服用している場合、納豆のビタミンKがワーファリンの効き目を弱めてしまうおそれがありますので、食べない方が良いでしょう。
食べても大丈夫な量
納豆に含まれる栄養素には、というあまり耳慣れない名前のミネラルがあります。セレンはヒトにとって必須元素でありながら毒性をも併せ持ち、必要量と中毒量の差が大変小さいのが特徴です。セレンを過剰摂取すると、爪の変形や脱毛、胃腸障害、下痢、疲労感、焦燥感、末梢神経障害などが発生し、過度になると重症の胃腸障害、神経障害、心筋梗塞、急性の呼吸困難、腎不全を引き起こします。
また通常の食生活をしているぶんには、セレン不足に陥る事はありません。
セレンは大人の男性でおおよそ400μg、女性でおおよそ300μgを上限に毎日摂取し続けても大丈夫とされています。
納豆1パック(50g)あたり、セレンは117μg含有されていますので、なら食べても問題ない量だと言えましょう。子供は大人の量の半分を目安にしてください。