1日あたりの摂取上限
カップ1杯(センノシド6mg程度)
摂取を控えるべき人
妊娠中の女性、虫垂炎患者、腹膜炎患者、低カリウム血症の人
ダイエット茶に含まれています
「煮出して飲むだけでお腹スッキリ、ダイエットにピッタリ」
そんな踊り文句をよく見かけます。
ポッコリしたお腹をなんとかしたい、便秘がちだ、痩せたい…
だけど食事制限や運動は辛いし、面倒…
そんな女性たちに支持されているのが「ダイエット茶(デトックスティー)を飲む」ダイエット。ダイエット茶と言っても、いろいろ種類がありますが、多くの製品で使用されている原材料のひとつがです。
ゴールデンキャンドルとはや、、とたくさんの別名を持つ植物の名前。
熱帯アジアの湿地帯に自生し、鮮やかな黄色い花をロウソクの炎のように咲かせることからゴールデンキャンドルの名が付いています。
その葉を煎じて飲むと便秘改善に効果があるとされています。
センノシドの過剰摂取に注意
ゴールデンキャンドルに含まれ、便秘を改善してくれる成分、その名前は。
耳馴染みのない単語ですが、実はコレ、「便秘薬」の成分なのです。センノシドは最も代表的な大腸刺激性下剤で、便秘の薬として通常成人1日1回12~24mgが医者によって処方されます。
市販のダイエット茶に含まれるセンノシドの量はばらつきがありますが、煮出した茶カップ1杯あたりおおよそ2~10mg含まれています。
ということは、ものによればカップ2杯飲んだら医師の処方する薬と同量の下剤を飲んでいる…ということになりかねないわけです。
しっかり成分を抽出したほうがダイエット効果がありそう!と自己判断して、濃い目に煮出したり、1日に何杯も飲んだりすると、センノシドの過剰摂取になってしまいます。
つまり下痢をしやすくなるのです。
下痢の他にも冷や汗をかいたり、吐き気や眩暈といった症状が出ることもあります。
また長期間服用し続けたり、安易に増量して飲む習慣がついてしまうと、センノシドの薬効に身体が慣れてしまい、自然な排便が困難になることも。
飲んでも大丈夫な量
ゴールデンキャンドルはセンノシドを含有していますが、医薬品ではありません。それゆえに摂取する量に規定はありませんが、1日にカップ1杯分程度にとどめ、なおかつ長期に渡っての摂取は控えたほうがよいでしょう。
また妊娠している女性は飲まないでください。大量摂取すると子宮の収縮を誘発する危険性があります。
そして虫垂炎や腹膜炎のような急性腹症の人もNG。痙攣性の便秘の人や、重症レベルで硬く固まった便の人は、これにより却って症状が悪化するおそれがあります。